水戸黄門 東野英治郎 1969-1983 TBS

TBSのナショナル劇場において放送された日本の時代劇『水戸黄門』(みとこうもん)のうち、1969年の放送開始から1983年放送の第13部までの東野英治郎が主演したシリーズ。1969年8月4日 – 1983年4月11日に放送され、第1部から第13部の381話が製作・放映された。
水戸光圀公:東野英治郎 (1-13)
助さん:杉良太郎(1,2)、里見浩太朗(3-13)
格さん:横内正(1-8)、大和田信也(9-13)
風車の弥七:中谷一郎 (1-13)

また、1978年には、本シリーズの主要スタッフによりテレビと同じく東野英治郎主演の劇場版も制作されている。

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水戸黄門 東野英治郎 1969-1983 TBSのあらすじ

表向きは大日本史編纂のため、その一方でははっきりとはせぬものの、老中柳沢吉保に疎んじられたことを理由として隠居を決意したとされる先の権中納言水戸光圀公(東野英治郎)。若侍に家事や、子供への論語・識字教育などの寺子屋を営み、一方で現地の百姓とともに田を耕すなど、晴耕雨読の日々を送っていた。そんな中、江戸の町を騒がせていた義賊・風車の弥七(中谷一郎)が水戸藩江戸家老・藤井紋太夫の屋敷に忍び込み、ある書状を盗み出した。世間では義賊とささやかれる弥七も、一方では、ふとしたことから出会い、長く光圀に仕えている配下の一人であった。弥七の盗んだその書状から、光圀は、紋太夫と柳沢吉保との間に黒い噂があることを知る。当初は隠居する身の上で政治に口をはさむことを快く思わなかったものの、幼くして親を亡くした紋太夫を受け入れて、長く育ててきたという関係もあって、真相を究明すべく助三郎(杉良太郎)、格之進(横内正)を従え、越後の縮緬問屋と手代を装い江戸へ向かった。藩政をゆだねている綱條の息子、吉孚(正確には「よしざね」だが、ドラマでは「よしのぶ」と呼ばれていた)にも面会した。その際、吉孚の健康状態が、光圀が隠居をした二年前から悪化し始め、衰弱の一途にあるという事実を知る。また道中、吉保配下の横目付・古川兵庫(露口茂)の奇襲に遭いながらも弥七の助けを得ながら、江戸に着いた光圀は、紋太夫に怒りの刃を振り下ろした…。

騒動はひとまず落着し、水戸に帰ろうとした矢先、古川の手によって深手を負った讃岐高松藩の密使が現れ、藩で内紛が起きていることを知り、直ちに実子・松平頼常(細川俊夫)に会うべく高松への道中を急いだ。だが途中の小田原での駕篭屋同士の喧嘩騒動を目の当たりにした光圀は、諸国を廻りながら陽の当たらないところにある歪みを正していこうと決意した。こうして一行の諸国漫遊の旅が始まった。

劇場版 水戸黄門 東野英治郎 (1978)

東映での映画化十七回目の今回の「水戸黄門」は、人気テレビ・シリーズのしギュラーキャストをそのままスクリーンに起用したもので、加賀百万石のお家騒動の解決に乗り出す黄門一行の活躍を描く。原案・脚本は葉村彰子、監督は「祇園祭」の山内鉄也、撮影は「日本の首領 完結篇」の増田敏雄がそれぞれ担当している。
キャスト: 東野英治郎、里見浩太朗、大和田伸也、三船敏郎、竹脇無我、栗原小巻

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劇場版 水戸黄門 東野英治郎 (1978)のあらすじ

水戸黄門(東野英治郎)が悠々自適の生活を送っている常陸の国西山荘の近くで、二人の武士が黒覆面の一団に襲われていた。通りがかった風車の弥七が、そのうちの一人を救った。西山荘に担ぎこまれた若侍の胸には豊かなふくらみが……実はその若侍は、加賀百万石前田家城代家老奥村作左衛門(三船敏郎)の息女由美(栗原小巻)であった。由美の話によると加賀百万石は次席家老村井主水(安部徹)の悪企みで、お家騒動の渦中にあり、黒覆面は主水の放った刺客とのことである。村井は城主前田綱紀の愛妾百合の方が自分の妹であることから、その子松千代を立て、嫡子新之助を廃し、加賀百万石を握ろうとしていた。話を聞いた黄門一行は、加賀藩を救いに出発した。
越後へさしかかった黄門一行は、とある旅篭に“水戸御老公様御宿”と書かれた看板を見た。何とニセ黄門の逗留である。悪気のないことから、ニセ黄門一行を許し、さらに敵の目をくらませるために江戸に向かわせた。一方、国許では、綱紀の江戸からの帰国を真近に控え村井一派が最後のツメに入っており、しかも奥村に心を寄せていた石川隼人(竹脇無我)が村井に寝返ってしまった。いよいよ、帰国した綱紀お目見えの日、作左衛門、由美、黄門一行も奉納の御神乗太鼓一行に変装して城内へ潜入する。綱紀の前にズラリと居並ぶ家臣達。家臣を代表して口上を述べる主水。“新之助君病弱故、お家のため、松千代君こそ御跡目にふさわしき御方と家臣一同願っております”家臣一同平伏する中、村井に寝返っていたはずの石川隼人が一人頭を上げ、凛とした声で、“松千代君を推すはお家のためにあらず、加賀百万石を手中にせんとする陰謀なり。汝等に加担したと見せかけたはその企みを知るためなり”最早これまでと太刀を抜いて切りかかる村井一派。繰り広がる大乱闘。突如、轟き渡る御神乗太鼓に乗って現われいでた助さん、格さん、弥七、御老公。「静まれ! この紋所が眼に入らぬか! ここにおわすをどなたと心得る。畏れ多くも前の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ、控えい!控えい!」助さん、格さんの大活躍で無事、事件解決。幸せそうな隼人と由美、そして作左衛門らに別れを告げ、黄門一行は加賀を後にした。

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